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14年ぶりに成田からタイへ 〜搭乗レビュー

前日移動のため、伊丹発の成田行きに搭乗

最後に成田から出国したのは14年前の2009年北米出張時でそれ以来、成田から出国することはなく、今回ちょっとした事情から成田空港前泊で出国することになった。前日、伊丹から成田行きのANA便を利用、空港近くのホテルで宿泊し、翌朝の出国となったわけだが、このパターンだと実に新婚旅行以来。 

前泊の為、伊丹から成田行きANA便を利用

ホテルの窓からは滑走路をタキシングする飛行機がよく見える

今回利用した成田のホテルは今年4月にも撮影で訪問時に利用。部屋の窓からB滑走路を抜けた飛行機がターミナル移動するのを正面で見られ、写真も撮り放題とあってかなりテンションが上がる。

 

14年で成田はどのように変わったのか

成田には撮影で年に1、2度程度車で行くことがあるが、実際に飛行機に乗りこむとあって気分ウキウキ。 コロナ禍からの回復で成田空港利用客もさぞかし多いとは想像していたが、実際のところシーズンの関係もあるがそれほどでもなかった。とはいえ、日本の玄関口でもある成田、やはり多くの外国人が空港内に居たことも事実。 早速タイ航空のカウンターに行くと長蛇の列。チェックイン開始まで30分ほどあるが、とりあえず列に並んだ。ただ自分の場合はSFCメンバーである為、並んだ場所は4組程度の待ちなので幸い。それにしても並んでいる人のほとんどがタイ人(観光客と思われる)で、日本人は見当たらず。

程なくしてチェックインが始まり、搭乗券をもらいセキュリティーチェックへ。ただここが以前と大きく異なるが、ファースト、ビジネスクラス利用者および、SFCメンバーなどの上級会員だとFAST  TRACKが利用できる点。 今朝はあまり混んでいなかったが、混んでいる時は非常にありがたい。

航空会社の上級会員で利用できるが、これは大変有難いサービス

このFastTrackのおかげで待ち時間なくセキュリティーチェックを通り抜け、イミグレは顔認証なのでほぼ秒で終わり。 国内線並みの速さで出国完了。

まずはこちらも久しぶりに成田のANAラウンジへ。

久しぶりに訪れる成田のANAラウンジ

久しぶりだったが、置かれている食事の内容は少々残念。海外の空港にあるラウンジのそれと比べるとかなりの見劣りがある。 もちろん内部は座席をはじめ行き届いた装備であるものの食事がお目当ての人にとってはがっかりかもしれない。

 

いよいよ搭乗。14年ぶりの成田からの出発

搭乗時間の15分前になったのでラウンジを後に。 搭乗するタイ航空のゲートへは地下道を通ってショートカットするが、これは以前と同じだった。 ゲートのあるサテライトに着くとかなりガランとしていた印象。 タイ航空のゲート付近のみ人がいる感じ。サテライトにもANAラウンジがあったが、こちらはまだ再開していない様子。

本日搭乗する機材 B777−300ER

Group2で搭乗を開始。B777−300ERも随分久しぶりだが流石に奥行きがあり長胴の機材であることを実感する。

それほど古くない機材だが結構くたびれている感じ

個人用モニターもひと世代前のもの。操作感は悪い。「安全のしおり」もボロボロ

この機材は確認するとまだ導入後9年ということでそれほど古いということはなさそうだが、あまりメンテナンスされていないせいかくたびれ感があった。 個人用モニターも古い仕様でタッチ操作の反応もイマイチ。  と、まぁ文句ばっかり言っているが今回はチェックインの時に座席が事前予約時と少し変わった関係もあってか、3列の横2席にブロックをしてもらったおかげで3席分使わせてもらったので良しとさせてもらう。

 

 6時間の飛行、そしてバンコクへ到着

成田出発は定刻より少し早めとなり、離陸後は全区間にわたり大きな揺れもなく飛行した。途中の機内食提供、到着前のスナックの提供など、以前と変わらないサービスだったので安心した。 今年2回タイへの旅行をしたが、いずれもシンガポール航空利用で、タイ航空はほぼ4年ぶりの利用だったのでコロナ禍後に何か変化がないか注目していた。

機内食の様子。メインのグリーンカレーが美味しかった。

とりわけ、機内食に関しては今年利用したシンガポール航空が大きく様変わりした結果、利用者としては相当残念な思いをしたが、タイ航空の場合ほぼ以前と同じようだが、よく見ると一品以前に比べて減っていることがわかった。 これもさまざまな環境でどうしようもない事なのかも知れず残念だが受け入れるしかない。 LCCとの大きな違いの一つである食事の無償提供も競争社会では限界もあるということか。

 

雨季のタイ、バンコクへ到着

この時期、北半球の東南アジアは雨季の真っ只中。日本的に言うと梅雨の末期で連日かなりの雨が降る。 搭乗便は厚い雨雲の中予定より早く着陸したものの、丁度、雷雲が空港を覆っておりスポットに着いたが作業中断、30分程度の待機となった。 窓の外は滝のような雨が降っていたがようやく小康状態になり降機が開始された。 この雨にもかかわらず、沖どめされたのでバスに乗り換えてターミナル移動。

バスへ乗り移る際に撮った1枚。 世界最大のジェットエンジン、GE90-115B

バンコクスワンナプーム空港はこの時間は通常ならイミグレで長蛇の列ができるが今日はタイミングが良く殆ど待ちなし。しかも、Baggegeもすぐに取り出せて珍しく10分とかからずに外に出れた。 結果的には降機で遅れた時間も帳消しとなった。

 

 

今回の搭乗に関しての雑感

タイトル通り、あくまでも個人的な話だが14年ぶりに成田から出国したのと、4年ぶりのタイ航空搭乗を主題にレビューさせてもらったが、まず初めに思ったのが成田空港の利用者まだ回復途上ということ、羽田や福岡の国際線の混み具合からすると余裕を感じる。どうしてもアクセスの良い空港を利用するのは仕方のないことかも知れないが施設の規模はやっぱり大きく充実しているこの空港利用をもっとアピールすべきではと思う。

タイ航空について、コロナ禍で経営破綻(初めてではない)して経営再建中と思われるが、タイという観光立国、アジアのデトロイトと言われるように外国からの航空需要の多い環境であり、ある意味黙っていても客は利用してくれる、という恵まれた航空会社だと言える。そのせいか、また国営ということかこれまでは経営努力的なことはしていなかったし、今後も期待はできないが、変に効率重視を追求して欲しくない、ゆるい航空会社でいてくれることを望む。