Astechno の hikokiphoto

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カメラ本体をR6からR6 MarkⅡに買い替えた。。。どう違う?

 

満を辞して買い換え

ついに、というかやっと踏ん切りがついて約1年前に発売になったEOS R6mark2にR6から買い替えた。 正直、R6もそれほど長く使用しておらず、このMark2が出た時には見送る予定でいたが、ヨドバシカメラで並んでいるのを触るたびに興味が湧いてきて、新しくなったAF、被写体追従性能がどうにも気になっていた。ただ、今年から来年にかけてR5Mark2が出るという噂もあり、そちらにすべきかという迷いもあったが、R5は高画素機であるので自分が趣味とする飛行機写真などの動きものにはR6Mark2の方が適していそうであるのと、所有しているR6の下取りも今後下がりそうなので今のうちに売却した方が得策かと結論に達した。加えて現在Canonがキャッシュバックキャンペーンをやっている関係で数万円のギフトカードがもらえるとあって、実質値引きが稼げるという状況でもあった。

 

価格としてはAmazonで購入するのが良さそう。どこで買ってもこの機種はほぼ同じ。

ただ今回購入した店は下取りがあったので東京のマップカメラで購入した。前回R7を購入した際と同様に下取り品と交換を条件で注文を入れてクレジットカードで決済。商品が手元に送られてきたのを確認して、下取り品を発送するということで最終決済額が決まり完結する。 東京の会社であるが、宅急便のおかげでスムーズに処理ができるのでありがたい。

大きさは以前のR6とほぼ同じ。グリップが少し握りやすくなった。

すでに発売から1年近くなるのでこのカメラの性能などについての詳細レビューは省くが、従来のR6とどれくらい性能に差があるのかが、一番興味のあるところ。

基本的に画像処理エンジンはDIGIC Xで同じであるが、画素数が2020万→2420万画素と2割ほどアップしている。AFには最新のディープラーニングテクノロジーが使われており、被写体認識の精度が格段に上がっているとの事。また、R3やR7にはなかった、被写体認識の内、鉄道と飛行機を認識する機能が追加されていることが購入の大きな動機となっている。

機能としては連写速度が電子シャッターを使用すると最速で秒間40コマとなっている点。これだけだと実質上意味がないが、電子シャッター歪がかなり抑えられているという話だったのは効果的な要因と思う。

さらに加えて、R6に比べてバッテリー消費が少なくなったことは実用上大きな機能と思う。R6はあっという間にバッテリーが消耗する印象だったのでこの点も使用してみて検証したい。

現状、すでにR6は下取りに出したので手元にはなく、撮り比べはできないが実際に撮影してみた画像を確認することで良し悪しを判断したいので早速夕方の千里川の土手に出向くことに。

 

早速試し撮り(昼間撮影)

まだ明るい時間だったのでまずはスカイランド原田でAFの確認や流し撮りなどを試す。

軽く流し撮り。 AFは飛行機のコックピットを追い続けてくれた

なかなかシャープに決めてくれるが、R6と大きな差があるわけでもない

真横からの流し撮りも無難に決めてくれる。

望遠で遠くの被写体がくっきりを捉えられた。 R7に比べても解像度がいい感じ

雨雲の層を見事に解像してくれている

背景の雲がくっきりと立体的に解像されていて写真全体も締まった感じを出してくれる

と、昼間の撮影に関しては特段従来のR6との大きな違いはなさそう。ただ、画素数が2割増しとなったせいか、解像度が以前より増している感じがする。

カメラのOn/Offスイッチが右側に変更になっているが、確かにこれは操作的にやり易いと思う。特に併用するR7が右側なのでややこしくなくなった。ただやはりAFの被写体追従機能は確実に進化しており、R7と比べても数段上であることは認識した。

早速試し撮り(夜間撮影)

場所を変えて千里川の土手にやってきた。休日なので土手には多くの見物人と飛行機撮影で来ている人が溢れていた。

夕方〜夜間の撮影で基本的なAF性能と夜間での高感度耐性がR6同様に確保されているかが注目ポイント。

夕暮れ迫る中、降りてくる機体をきっちりと捕捉してくれる。

 

真下の写真はRAWデータだと暗くて山の稜線しか見えなかったが、編集で明るさを持ち上げると、山麓にある住宅街も浮き出してくれるくらい階調を残してくれていた。

RAWデータを明るく持ち上げると六甲山麓の住宅地も浮かび上がる

日暮れ時のベストタイミング

離陸前のショット。空にはまだ明るさが残る

日が暮れてから着陸する機体

誘導灯を反射させがら飛び込んできたB777

 

RAWデータから画像への転換の様子

さらに、以下ではRAWデータから現像処理して画像にするまでの過程を示してみる。

RAWデータのままの状態。灯のある主翼にピンとが合っているのみ

編集ソフトで明度を上げて被写体を浮かび上がらせた

RAWデータのままだと、主翼部分と客席窓の灯り以外は暗くて被写体を認識することができないが、編集ソフトで露出値を変更して明度を上げるとこのように機体がくっきりと認識できるようになった。 しかしながら、ISO感度をこの時点で10000程度まで上げていたのでノイズによるザラつきが目立つ。 そこで最近進化したAIノイズ除去を入れてみる。

ノイズがほぼ目立たなくなった。

この状態だと画像として使えるレベルになるが、カメラの暗所でのAF性能のおかげで被写体を捉えていることと、RAWデータでしっかりと被写体の階調が残っているから可能であることは間違いない。

バッテリーの状態に関しては、背面液晶も使いながら4、5時間してもまだメモリが2/3以上残っている状況で確かに従来のR6よりも改善しているとみられる。

 

結論

結論として、従来のR6との比較においては大きく目立った性能差は感じないものの、物理的なスイッチの場所変更、バッテリーの寿命改善など見た目の改善点がわかりやすくなっている。 さらにカメラの基本的性能のブラッシュアップも達成されており、一眼レフ機時代でいう5Dシリーズの後継と言われる所以が理解できる。 

その ”5”だが、近く出るR5の後継機種がどれくらいのパフォーマンスになるのかが、ますます気になるところ。。。。