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夕景、夜景写真 〜千里川土手 【後編】

夕方、夜間の撮影でカメラの設定にある程度気を遣う必要があると前編で記載していたが、実のところ、おそらくだが設定をマニュアルではなくAUTOにしておけばかなりのレベルまで対応できるのではないかと思う。 (実際に試したことがないが、次回に一度試そうと思う。)高価な一眼カメラが最近よく売れているのもこうした機能が一因ではと思う。高価と言っても昔のプロ仕様のカメラと同等となれば、安いものかもしれない。

日暮れ間近の空はオレンジ色と青色が微妙に混在

南東方向から進入する着陸機のバックはすっかり暮れている

B777が羽田から到着。すでに日没時刻は過ぎた。

この季節の夕方は空の色の変化も少なく、あとひと月くらい過ぎると晴れていれば夕暮れ時の空はいわゆるマジックアワーの七色に変化する空を楽しめる。

まだ明るさの残る空に向かって着陸するB 787

日が完全に暮れてしまうと、どのようなシーンを撮るのかによりカメラの設定も選ぶことになる。今回は三脚なしの手持ち撮影なので身軽な分、動体を撮るか、静止体にフォーカスするか対象物によって決めて撮る。 機材としては下記2パターンを準備し、暗いので途中でのレンズ差し替えはせずに通した。

 ① Canon R6 + RF24-105mm F4L IS USM 

 ② Canon R7  + RF70-200mm F2.8 L IS USM

前半は主に①で頭上通過する機体を狙った。日没後以降は暗所対応に有利なF値2.8と距離を稼ぐ意味で②を使用した。

DHC-8は後ろからが狙い目  A滑走路に着陸

SS 1/40で少し引き気味に流し撮り。ISOは高めなので機体はクッキリ

SSは1/30~1/60、 ISO感度は6000〜8000で都度調整しながら少し遠めの被写体を流しながら撮影することで暗闇に紛れることなく機体を浮き出すことができる。SSが長いのである程度手ブレもするが連写でいいものをピックアップ。

頭上を通り過ぎるB777-200ER     SS1/400で撮影

至近の被写体の場合はある程度のSSが必要であるが、その分ISO感度も10000以上にしないと絵が残せない。かなりノイズが出てしまうが、これに関しては編集ソフトのおかげでノイズをうまく処理してくれるので破綻せずに絵作りができる。 とはいえ、やはり暗所で被写体を逃さずに捉えてくれるカメラ性能あってのことと感心させられる。

 

静止している被写体の場合は、SSを長くすることができ、その分ISO感度も抑えて撮れるので比較的クリアな画像になるが、SSが長いので手ブレには気を遣うため、手持ち撮影での対応はあまりお勧めできない。

千里川名物(?)となっている煉炭

すでに多くの人が様々な角度や撮影テクニックを使ってこの場所での作品を撮られているので、あえて珍しい、変わった作品を今後は追求していくのも撮影の楽しみかと思う。