羽田空港での撮影で飛行機と絡める景色、建造物は他の空港に比べて数が多いのは明白。特に都会ならではの建造物が並んでいるところを離着陸する飛行機と絡めることで単純な構図にならない多様な写真になる。その上で時間帯により、またその時の滑走路の運用方法により撮れる写真も異なるところが面白いというもの。
今回の羽田撮影時、季節外れの気候で気温が高く通常なら北風運用になるところ、終日南風運用になった関係もあり、いわゆるB滑走路や南側のD滑走路に着陸する飛行機が多く、B滑走路に降りてくる飛行機がちょうど東京スカイツリーに絡めて撮ることができた。この東京スカイツリーとの絡みの写真は第1ターミナルからでも、第2ターミナルからでも撮ることは可能だが、いかんせん距離はそれなりに遠いので大気の状態が悪いと画像的にクリアに撮ることはできないのが残念なところ。ただ今回はタイミングよく南風運用ながら大気の状態は悪くなくまずまずの撮影チャンスになったと思う。
羽田空港というトラフィックの多い環境のおかげで、次々と着陸機が降りてくるのでD滑走路との振り分けがあるものの、数分おきに着陸機を捉えることが可能。
今回使用したカメラとレンズはそれぞれ、R6MarkⅡとRF100⁻500の望遠レンズだったが、距離的には限界という感じで、やはり最低カメラはAPS-Cの方が良いかもしれないが、被写体追従機能に優れたR6MarkⅡの性能を生かすなら600㎜以上のレンズがあればより良いと思う。
とは言え、望遠レンズならではの描写を楽しむには格好の構図になるのは間違いなく、実際には空港から10㎞以上離れた東京スカイツリーがあたかも飛行機の直ぐ後ろにあるかのような圧縮効果を利用した写真をとることができる。
背景をボカシした幻想的な画像もよいが、全面的にピントを合わせた写真も対局的には素晴らしいもので写真撮影の醍醐味と言える。