飛行機写真を主にしている関係もあり、基本的には機体を主題として撮影しているが、いわゆるスポッター的に、機種やレジ番号が明瞭に写っている記録要素の強い写真になってしまいがちで、どうしても変化に乏しいと感じる。 撮影時間、空港、季節、背景、などなど変化する要素は多くあるが、毎日飛行機撮影できるような場所で生活していないので、ある程度条件が限られてしまうのが辛いところ。
ただ、現代においては写真は画像データからのアウトプットということが言えるのでそのアウトプットの過程で様々な変化をつけていくことで同じ場所、同じ時間、同じ被写体でも全く異なる写真としてアウトプットすることが可能になった。単純にレタッチという作業ではない猫画作りもなかなか楽しいもの。
飛行機撮影の基本は順光で撮ることであり、逆光だとどうしても被写体が暗くなり、クリアな画像が得られないが、あえてこの逆光で撮影することで飛行機と背景が色々な景色を描いてくれる。
逆光で露出オーバーにならないようにすると被写体は暗く全く見えなくなってしまうが、編集時に被写体だけをマスクにかけて明るくすることでこのように逆光と被写体が両立できる。ただし極端に明るさを持ち上げると被写体が浮いてしまうので注意は必要。
たまに出かける千里川土手での夜間撮影においても、現在の編集ソフトの機能を使って従来ならあり得ない写真も作ることができるようになった。
おおよそ千里川土手における夜間撮影のパターンはある程度決まっていて、多くの方がSNSなどに挙げておられる。 やはり最近のカメラ、レンズ性能の高さゆえ余り何も考えなくてもそれなりに写ってくれるもので、この点は大変ありがたい。ただ、編集においてはちょっとした経験値とセンス(?)が必要であり、最終的に出てくる絵はその編集者によりずいぶん違うものになる。逆からすると編集力の高い人が良い写真を生み出す時代かもしれない。
カラー写真が当たり前の現代において、モノクロでの描写、表現というのも取り入れてみる価値はありそうで、このモノクロにおける諧調だけで色を想像させるような写真ができればと思う。 見た感じでは昭和レトロっぽいが、それがまた新鮮な雰囲気を出す。。。