10月最後の週末。 少し前まで厳しい残暑が続いていたことをすっかり忘れてしまうくらいに季節も進んだ感じ。気持ちの良い秋晴れとなった関西空港を訪れた。
関西空港の発着便も順調に回復して今や多くの訪日客で賑わうようになった。中でも韓国便が相変わらず好調なようで、乗り入れる航空会社もLCCも含めると9社ほどになると思う。各社が1日数便運行していることから、関空はほぼ韓国の国内空港のような感じになっているくらい便利な状況となっている。料金ももちろん日程によりけりだが、東京へ新幹線で行く程度の料金の時もあるくらいで、久しぶりに韓国に行ってみたいと思う。
ソウル便に関しては仁川行きも金浦行きもあるため、大変使い勝手が良い状態になっている。ビジネスや観光には本当に都合が良い。
韓国線のみならず、台湾や東南アジア方面への便もかなりの充実ぶりであるが残念なことに昨今の円安により日本からの渡航というよりもインバウンド需要の方が優っているのはなんとも寂しいところ。
東南アジアは雨季も終わりこれからが本格的な観光シーズン。時間があればぜひ旅したい。
中国本土からの観光客も夏以降順調に増えているようだが、まだまだ本格的な回復とはいえそうにない状況。日本からの訪問も未だにVISAが必要になっているなど障害も多い。そのためか中国本土と往来する便もあまり目立たない。
この日も午前中に中国本土へ向かう便はこのJALの上海行きしか見なかった。 午後からは数便あるようだが、結局のところ、日本発の需要が少ないのが想像できる。
台湾方面へはEVAとCHINA AIRLINE、それとSTAR LUXを主体にそれぞれ毎日複数便があり、それにプラスLCCのTiger AirやBatick Air、VietJetタイ、さらにはPeachがあり時間帯も様々で便利な行き先となっているが、台北市内の松山空港行きは現状は羽田発のみなのが少々残念。
このようにすっかり元通りに戻ってきた関西空港だが、以前の投稿でも記したと思うが欧州や北米便が少ない点だと思う。特に北米路線は現状ほぼゼロなのは仕方のないことかもしれないが、狭い日本でもやはり複数箇所の発着拠点があっても良さそうなもの。とはいえ、ANAやJALについても国際線の発着が極僅かとなっていることからも、複数拠点で国際線を運行することのコストが厳しいのかもしれない。 関空は24時間運用が可能なことからして、門限のある成田に比べても利便性が高いと思うが、開港当時から比べるとその利点が薄れている。
一方、航空貨物のFEDEXは関空を極東アジアの貨物拠点にしており、24時間運用可能な空港の利便性を活かしていると思う。
現状は成田空港も滑走路が2本あるとはいえ、時間帯によっては相当な混雑になる上、B滑走路が短いので機材によっては利用できないこともあり当面は不便な状況が続く。羽田はもとより既に超過密状況であるのと、国際線ターミナルのキャパシティーも大きなく、発着便の拡大は限界かもしれないことを見ると、関空をもっと有効に使う方法も検討してもらいたい。