大阪空港(伊丹空港)は言わずと知れた街中の空港。同じような空港だと名古屋飛行場や福岡空港がやはり街中にあるが、名古屋飛行場は既に旅客便数が少なくなっている。福岡空港は旅客便数は大阪空港より多いが、すぐ北側が海である点、内陸の大阪空港との違いがある。
また大阪市内には高層ビルが多く立ち並んでおり、その上をすり抜けるかのようにアプローチしてくる。羽田の場合は南風運用に限り都心上空を通過するが、大阪の場合は南風であっても市内の上空を通過して空港手前5マイル付近から西側に回り込んで北側から着陸するので常に大阪市内上空を通過する。
幸いにもこれまで大きな事故は起こっていないが、やはり市内上空を通過することのリスクはあると思う。
大阪空港周辺は現在も住宅地が多く、騒音被害で裁判などがあり、関西空港完成後は全て移管するような話もあったが、結局そのようなことにはならず今に至っている。一部では未だ騒音被害を訴えるケースもあるみたいだが、概ね大阪空港は重要な関西の空の玄関として認知されている。
ジェット機騒音がそれほどまで問題になりにくくなっている背景としては、やはりエンジンの騒音が昔の飛行機のエンジンに比べてかなり小さくなっていることがあると思う。特に最新のB787やA350のエンジン音は本当に静かでタキシング中などは少し離れているとエンジン音が聞こえないくらいに抑えられている。 離陸や着陸時にはそれなりの音は出すが住宅への影響は少ないのかもしれない。
住人ではない立場で全く無責任な話であるが、空港の門限が未だに21:00ということもあり、東京=大阪間の一大幹線を担う空港としては如何なものか、と思うことも多々ある。 また、近年だと運賃の安いLCCの参入が便数制限のためかできず、少しでも安く飛行機を利用したいという願いが叶わないことは残念。 しかし、飛行機撮影にとってはかけがえの無い空港であり、おそらく廃止論は再燃することはないと思うが、これからも健全に発展してくれたらいいと願うばかり。