Astechno の hikokiphoto

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福岡空港撮影旅行

 

博多へ出発

9月の初旬、気温はまだまだ連日30℃を超える残暑が残る。学生の夏休みシーズンは終わりこれからはシニア世代が旅行を楽しむ季節がやってきたところで、今週は福岡へ飛行機撮影に出向くことにした。 比較的直前に決めたので、飛行機やホテルがどうかと心配したが、土日を外すとホテルも比較的安価で予約ができた。 往路が日曜日の為か飛行機は満席ではないもののほぼノーマル運賃で高かったので、新幹線を使うことにした。 帰路については今回国内線での利用が初めてとなるPeach関空便が僅かだが安価でチケットが取れた。

新大阪から新幹線で博多へ向かう

昼過ぎに博多へ到着、まずは博多駅構内で昼食。 日曜日なので多くの人で賑わっていた。ここから福岡空港へは地下鉄で2駅と極めて便利なので本当にありがたい。 伊丹空港もこれくらいのアクセス性があれば、と思う。 

 

撮影開始(初日)

空港へ移動し早速展望デッキへ。 この日は多分気温も35℃近くあったと思う。また湿度が大変高くあまり長時間展望デッキには居れそうになかった。

出発準備が整い離陸地点へタキシング開始するJALA350−900

JALB767 Disney ジェットが羽田から到着してスポットへ

出発機が展望デッキの目の前を通る。パイロットが手を振っているのが見える。

現状国内線最大の機材、ANAB777−300も間近を通り過ぎていく

この空港の特長は展望デッキと飛行機がかなり近距離で観れる点。 国際線ターミナルは滑走路を挟んで対岸にありこちらは遠くになるが、国内線の主要路線(羽田便)の飛行機が展望デッキのすぐ両側のスポットに駐機する為、大型機のB777B787A350などを間近で見ることができる。

展望デッキのすぐ横にスポットインする大型機(A350−900) iphoneで撮影

この近さで撮影するには15~20mmくらいの広角レンズでないと大型機は収まりきれないが、あいにくと今回持参するカメラがAPS-C(R7)でレンズは24-105mmだったので、残念ながら諦めた。 荷物を軽くしたかったので、持参するカメラはR7のみで望遠は70−200mmで対応、場合により標準ズームの24-105mmで対応することである程度の範囲はカバーできると思い、フルサイズのR6や超望遠の100-500mmは持ってこなかった。

 

強烈な暑さと夕立で撮影中止

午後は福岡空港の場合基本は海からの風(北風)で飛行機は空港の西側から回り込んで南側RW34に着陸する。着陸シーンだけ見ると飛行機がベースターンして来る光景は迫力があって良いが、機体を撮影するには逆光になるので晴れていてもくっきりと撮るのが難しい。

編集でなんとか機体を明るく浮かび上がらせた。

強烈な逆光の中離陸していいくA350-900 (編集ソフト使用)

あまりに暑くて仕方がないので一旦ターミナル内で涼むことにした。しかしその後夕立があり、空港も一時離着陸が停止されてしまった。 展望デッキもこの間利用が禁止されて外に出るドアはクローズされたまま。 雨が止んできたが、一向に解放されないので今日の撮影は終了して明日に臨むことになった。


 

撮影2日目

翌朝、天気は晴れ。 もう秋の気配か、朝の街を歩いていると少し前までの熱気はなく涼しい風がビルの間を吹き抜けていた。空港もこんな感じなら快適に撮影できるかも、と期待する。

いわゆる通勤ラッシュを少し遅らせた時間なのでそれほど地下鉄も混まずに乗れた。それにしても博多の街は外国人が多い。交差点やコンビニで聞こえてくる会話は日本語ではない。観光客も多いだろうが、こちらで働いたり学校に通う外国人がかなり多いことを肌で感じる。雰囲気的には東京都内と同じようだ。

外国人の往来というと、やはり福岡空港を利用する外国人も多く、それに応じた航空会社も多く乗り入れている。日系の会社は現状国際線を飛ばしていないが、その分各国からの便が連日福岡にやってきている。もっぱらアジア地域の航空会社がほとんどだが、幾つか撮れたので掲載する。

 

まずは日本各地に就航するJEJU航空。

台湾のLCC、タイガーエアー

AirBusanも複数便就航している

大韓航空も傘下のJIN AIRと共に複数便を乗り入れ

中国の春秋航空も福岡便を復活させている

ベトナム航空はホーチミン便を運行

香港エクスプレスは以前のA320からA321へ機材を大きくしている

キャセイが単通路のA321を導入して福岡便に充てているのは初めて見た

 

アジアの航空会社が採用する機材について

アジアの航空会社が採用している機材がエアバス社のA321/320が圧倒的に多いことに気付く。中でもA321シリーズが大半と言って良いくらい人気の機材のようだ。確かに3000〜5000Km圏内では特別旅客数が多くない限りこの機材は使用しやすいのかもしれない。日本ではLCCであるPeachジェットスターは全機このエアバス機であることからしLCCとの相性が良いと思われる。 またフルキャリアにとっても上位機種であるA330A350などとの乗員入れ替えの際にかかる資格移行も短時間で済むのは機動性の面で有利だろう。

タイ航空はA330−300だが、LCCのAirAsia、VietJetはA321が主体

福岡空港のこれからについて

このように全部紹介しきれないが、九州の玄関である福岡空港はアジア地域の航空会社がかなり多く入っている状況。すでに並行滑走路増設の工事が進みつつあるが、福岡空港の国際線需要はかなりのもので、今後中国本土からのインバウンドがもっと復活すると元々国内線も溢れ気味だった空港のキャパは限界になりそう。現状22時門限の制限があり、代替空港としての北九州空港がその役割を本格的に担うのか決断することが不可避かもしれない。 個人的にはこの便利の良い空港の特典は残しつつ考えてもらいたい。


Peach便で帰路、関西空港

自宅からは関西空港が遠いので国内線での利用はしたことがなかったが、新幹線に比べても安いというメリットで今回Peachを使って帰ることに。 手荷物だけでほぼ追加料金は不要で乗れたが、それでも座席は事前に確保したいので980円で座席指定のみ追加した。搭乗率的には約、80%程度だったようだが、自分の席の隣2席は空席のままだったのでラッキーだった。

 

最高列の座席、隣は誰も来ず

国際線からの乗り継ぎ客が多く、大きなスーツケースが目立つ

使用機材はA320-ceo。機体レジ番号がJA09VAとなっていたので、元はバニラエアの機材。

ほぼ定刻通り離陸、福岡市上空を旋回して関西空港

無事関西空港に到着。第2ターミナルはブリッジなし

特に何も問題なく関西空港に予定通り到着。Peachが利用する第2ターミナルにはボーディングブリッジはなく、このように駐機後タラップを降りて歩いてターミナルビルへ移動する。そのため雨が強い日は少々大変。ただ、直に飛行機を見れるのは飛行機好きにとっては萌えるかもしれない。
この後外国人でいっぱいの関西空港からJRで帰宅。