長年JALのフラッグシップとして活躍してきた B777-300ER(77W)がまた一機先日退役した。今回退役した機体番号はJA732J、Oneworld 塗装の機体だった。 今年に入って3機目、合計4機が退役したことに。 既に後継のA350-1000(35K)の配備が進んでいるので、77Wは今後も適時退役が進む。

この77Wは基本的に欧米路線を中心とした長距離国際線用でファーストクラスを備えている。かつての B747-400の後継として世界中を飛んできた。今後、ボーイングはこのモデルの進化版として777X を投入することになっているが、ANAが導入を決めているもののJALは現状予定していないと思われる。


以前から成田空港乗り継便や国際線の合間運用で時折国内線にも入ることがあった機材だが、最近は国内主要路線である新千歳、伊丹、福岡、沖縄便での投入が増えている。またバンコク線などの東南アジア路線、中国路線への運用も増えている。

今回のJA732Jが退役したことにより、JALの77Wは9機となったがしばらくは航空需要への対応もあり比較的機齢が新しい機材は当面残存するのではと思うが、長距離線は燃費が優れている35Kに早晩全て置き換わることだろう。
この機種に搭載されるGE90−115Bエンジンは双発機最強だったが、今後新しく出てくる777Xにはこのエンジンよりも推力を落とした、よりエコなエンジンになる模様。
少し気になるのがフラッグシップだった77Wの"Oneworld"マーキングがなくなることにより、後継機である35Kのいずれかにこのマーキングが引き継がれるのか、という点。現状は国内線用のA350-900と国際線用B787-9、およびHACのATR42に存在しているが、やはりフラッグシップ機にも必要だろうと飛行機ファンとしては望むところ。
