Astechno の hikokiphoto

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新千歳出張撮影 2023.6 ③

今回の新千歳での出張撮影は時折雨に降られたりで十分な成果は得ることができなかったが、雨中では普段見ることができない場面に遭遇することも事実で、特に今回は水飛沫を上げて疾走する機体や、離着陸時に見られるベイパーと言われる現象を捉えることができたので多少たりとも成果はあったかもしれない。

細く長く引いていることから『天女の羽衣』と形容される

綺麗なベイパーを残しながら着陸していくA321-neo

このA321は特にベイパーが綺麗に出る機体のようだ

ベイパーは基本的には飛行機雲とほぼ同じ原理で発生する為、ある程度空気中の湿度が高い状態で気温も比較的低い方が出やすい。また、機体の形状によって発生しやすいものと、あまり目立たないものがあるように思う。 最近の機体の場合、主翼端にウイングレットがついているものが多く、その形状にもよるが、エアバス機の方がベイパーが出やすいように感じる。(裏付け理由がないのでこれは不確かな見解)

A330のベイパー。 ウイングレット先端付近から発生している。

B777でも僅かにベイパーを引いているのが見えるがそれほどはっきりしていない

ベイパーは後方に引くものだけではなく、雨の日や湿気の多い時の離陸時に主翼上部付近にも発生することがあり、夜間だとライトに照らされて幻想的な雰囲気にもなる。

A350のエアーボーン直後に発生したベイパー

飛行機は離陸の為にに主翼の上下で気圧差を発生させているが、翼上部の気圧が低下することで空気中の水分が水蒸気になってこのように現れているもので、水飛沫ではない。

一方で、雨の日ならではの光景として滑走路上の水溜りを噴き上げて減速する様子は晴れの日では見ることができない迫力のシーン。

フルブラストで減速中のA330。雨の日ならではの迫力。

と、いう事で今回の出張撮影は終了、新千歳空港の展望デッキとお別れして搭乗ゲートに向かった。戻り便はアップグレードポイントを使用してプレミアムクラスを利用させてもらった。機材はいわゆる”78G”でB787-9の国内専用最新機材。2時間近い飛行時間なので食事も含めてゆっくり楽しむことができた。 因みにこの日は修学旅行の学生もありほぼ満席だった模様。

大きな個人用モニターがあるプレミアムクラスのシート

しばし北海道とお別れ

ちょうど夕方だったので軽めの食事は嬉しかった。アルコールも頼める。

6月というのは旅行シーズンとしては閑散期という認識であったが、北海道はそんな雰囲気もなく、空港内は激混み。旅行支援がまだ継続中とはいえ、7月から9月は本当に多くの観光客が押し寄せることと想像する。