先日、伊丹空港で珍しい光景に遭遇した。この日は気温は低かったもののそれほど強風ではなかったが羽田からのJAL111便(B787−8）が着陸寸前でゴーアラウンドすることになり、高度を上げながら滑走路上空を過ぎ去ろうとした所、ちょうどA滑走路を離陸したばかりの福岡行きアイベックス55便(CRJ）が本来なら左旋回するのを急遽右旋回指示が出された為、伊丹では珍しく離陸後右側旋回して空港の南側を迂回して目的地へ向かった。ゴーアラウンド自体はたまに見かける光景だが、A滑走路から離陸する便が重なるとこのようなことになると初めて知らされた。
離陸したFW55便のすぐ後方からJL111便がゴーアラウンドをかけて上昇開始。その後すかさずタワー管制塔からFW55便にライトターンの指示が出された。
JL111便は高度2800ftのまま左旋回、そのまま関西デパーチャーへコンタクト。
もしもFW55便が通常の左旋回をした場合、真横からJL111便に急接近となりかなり危ない状況になっただろう。もちろんFW機でも後ろからゴーアラウンドして来ることは把握していたと思うが、管制塔の指示が迅速に行われたことで迷わずに処理できたのではないだろうか。後から見たら当たり前のことかもしれないがナイスジャッジ。
