
先日のリーク情報の通り、11月6日にCanonから新型ミラーレス一眼EOS R6MarkⅢがリリースされた。現状Canonフルサイズミラーレスカメラのラインでは最も普及型のカメラとして登場が期待されていたので多くのメディアが注目している。 発売は11月21日で11月11日から予約が開始されるがおそらく殺到するだろう。

価格はほぼ予想通り、キャノンオンラインショップで¥429,000.-となり、既に先行して発売されたNikonのZ6Ⅲと同レベルであり、近々にリリースされるだろう、Sonyのα7Vもこの価格帯に合わせてくると思われ、当面ミドルクラスのミラーレス一眼の相場になりそう。
今回のR6 MarkⅢのスペックに関してもほぼ噂通りという感じだが期待外れの面もあるのが正直な感想。 特に以下の点で期待していた項目が入らなかったのが素人目には残念なところ。
・ CMOSセンサーは画素数3250万に増えたが、従来の表面照射、非積層型だった。
・ EVFのドット数が従来と同じ369万ドット。
・ 背面モニターの仕様も変更なく、チルト機能の追加はなし。
・ 付属のバッテリーチャージャーが旧態依然のLC-E6.
といった感じでCMOSセンサー以外はほぼ見た目のものでカメラ性能に寄与する箇所ではない。 ただ、CMOSセンサーも確かに従来と同じ表面照射、非積層型ではあるが、間違いなく性能向上はしているはずで、とりわけセンサーの読み出し速度が改善されていれば、積層型でなくても電子シャッターでのローリング歪も抑えられるので、こちらは期待する点。 また、映像エンジンは一見するとDigic Xとあり同じものみたいだが、どうやら中身は進化しているようでR1, R 5MarkⅡにあるDigicアクセラレーターほどの性能はなくてもそれに近い機能が実現できる模様。
このR6はプロフェッショナルでもサブ機として使用されていることも多く、それだけに信頼性を重視した内容で確実に仕事ができるカメラと位置付けされる。 それを証拠に秒間のコマ数は画素が増えたにもかかわらず40コマ/秒を維持しており、Canonのフラッグシップ機である2420万画素のR1の補完機としての役割は担えそう。(噂の段階では秒間30コマだった)
キャノンオンラインショップ上では従来のR6 MarkⅡも併売されることでわかる通り、価格はもちろん、性能面でも旧型であるMarkⅡも十分市場性がある言えそう。
かく言う自分としてもMarkⅡからの買い替えに関しては現状考えておらず、しばらくは様子伺いとなる。 今はカメラボディよりもレンズへの投資を優先させたい考え。
今後出てくるであろう、使用レビューが楽しみ。