ボーイングがこのところB737-MAXでトラブルが続いたり、最新の大型機となるB777-Xのデビューが大幅に遅れているなどしてかつてのような勢いが後退しているのを尻目にAirbusが確実に世界の航空機シェアを拡大している。

少し前なら、AIRBUSもA340やA380でかなり苦戦していたこともあったが、A350が出て以降は各航空会社からの採用も増え、欧州ではほぼ従来のB777に取って代わっている状況。

日本においても日本航空がB777の後継にこのA350シリーズを選び、国内線での置き換えは完了、昨年末から順次国際線への投入も始まっている。
30年ほど前なら、AIRBUSというとA300が登場し、小型のA320がヒットしアジア圏、特に中国市場での導入が進んだが、日本国内では当時のJASがA300を導入したほか、はANAがA320を一部導入していたくらいでマイナーな存在だった。

2000年の初め、ボーイングがB787を世に出し、DreamLinerとして世界中を席巻しそうだったが、Rolls Roysエンジンの問題やリチウムイオン電池のトラブルがあったりで、やや勢いが落ちたところへAIRBUSがA350をリリース、機体の素材やエンジンのコンセプトはB787と同じだが、初飛行後これまで目立ったトラブルは起こっておらず、また今年1月に発生した羽田空港の事故においても、結果的に乗客乗員全員無事に脱出できたという実力が証明された。
中小型機である、A320/321 については、すでに後続距離が5000Kmのバージョンも登場していて、これまで日本から東南アジア圏へは大型機材しか対応できなかったのを、今では小型のA320でも十分にいけるくらい能力が向上している。

関西空港で見かける飛行機は近隣の中国、台湾、韓国のみならず、東南アジア圏のLCCの多くがAIRBUS機を採用して乗り入れているのが目立つ。フルキャリアの会社も AIRBUSを導入するところが増えており、今後ボーイングとAIRBUSの2社の強烈なシェア争いが激化することが予想される。




日系のLCCであるPeachやJetstar Japanの機材は全て AIRBUS A320/321シリーズ。両社ともロングレンジの機材も保有して東南アジア路線へも飛ばしている。 フルキャリアのJALは先日の発表でB767の置き換えとしてA321シリーズの採用を公表しているので、日本国内でも今まで以上にAIRBUS機が増えると見ている。 ANAが先行してA320 /321Neoシリーズを導入しているが、P&W製エンジンのリコールによる改修でまだ全機が復帰していないが来年以降全て戻ってくるだろう。

気になるのが現状の中小型機の主力であるB737−800が順調にMAXに置き換えられるかだが、これ以上トラブルがあるとちょっと雲行きも怪しくなるかと。
