1月27日付けのYahoo Newsにマイル修行僧の影響で離島便に乗れない島民が困惑しているという記事が掲載されていた。

航空会社の上級会員になってラウンジなどのサービスを享受するべく、ひたすら飛行機に搭乗してマイルや搭乗回数を重ねる、いわゆるマイル修行が招いた弊害。
航空会社の上級会員制は既に30年以上前から存在し、主にビジネス利用で頻繁に飛行機を利用する人への囲み策として欧米航空会社が始めた制度。 自分自身も約20年前にこの基準をクリアして現在も会員であるが、現役当時に頻繁に海外出張をしていた結果、所定のマイルをクリアしたことで得られたステータスであった。とはいえ、業務出張なので会社の経費を使って渡航し、副産物的に個人への見返りを得たもので偉そうに言えるものでは決してない。


「マイル修行僧」が目立ち始めたのはコロナ禍以降と思うが、当時は航空会社の業績も壊滅的でなんとか搭乗者を増やすことを狙い、マイル加算増など特典を入れてこうした活動を煽っていた感はあったが、ここ数年はあまりに上級会員が増えてラウンジが激混み、羽田や伊丹だと優先搭乗で並ぶ人数が半端なく多いことも多々ある。 そのためかJALは昨年からステータスの規定を変更し、従来だと一度規定をクリアして上級会員になれば翌年以降、年会費を払うことでステータスを維持できたが、この制度を廃止、生涯積算マイルが一定以上超えた人のみに限定するようになった。つまり、基準達成した翌年一年間有効のステータスで、以降は再度基準を超えた搭乗実績が必要になる。
それでもなお、ステータスを確保したい人は多いみたいだが、おそらくYoutubeやSNSなどでステータスによる豪華なラウンジで無料で食事をする様子を見て駆り立てられているのではないだろうか。
実際、ラウンジはともかく食事は基本的に国際線が基本で国内線だとさらに上級のプレミアム、スイート会員になるのが必要で、それを搭乗マイルや国内線の搭乗回数で達成するとなると、飛行機に乗るのが仕事、くらいの人でないと単に無駄に出費して飛行機に乗っているだけになる。
国際線だとフルキャリアの航空会社を利用して最低、年10回以上往復する程度でないとステータス確保の意味はないだろう。 果たして今、離島便を往復して搭乗回数を稼いでる人でこのような飛行機利用をする人がどれだけいるのだろうか。
昨今話題になっている、インバウンド増加によるオーバーツーリズムと同じような状況になっていて、そのうち規制が入ることになりかねない。

もちろん、移動の自由というのはたとえ滞在時間が1時間であろうと、数日であろうと守られるのは当然だが、不便な地域に住む人々の生活の邪魔になるようなことであればやはり考えるべきことではなかろうか。