これまで航空自衛隊の基地で開催される航空祭には一度も訪れたことがなかったが、やっと今回、岐阜基地の航空祭を見物することができた。

関西なので、航空基地というと名古屋の小牧基地とこの岐阜基地、さらに石川県の小松基地があり、それぞれ毎年航空祭を実施している。ちょうど前週には小松基地で航空祭があったが、天候が悪いことが事前にわかり、出向くのを断念したところだった。

初めての場所で当初アクセスに不安があったが、調べたらこの基地には最寄りの鉄道の駅が3箇所あることがわかり、意外に簡単に行くことができた。
天候は曇りで、湿気が多く蒸し暑かったが、雨が降るような感じはなかったのは幸い。

到着した10時過ぎ頃には既に機動飛行が始まっていて、F15とF2がペアで空港と周辺を爆音と共に飛び回っていた。急いでカメラを出して撮ろうとするが、戦闘機の速さに追ていけない。


普段は旅客機を追いかけていることもあり、このスピードに慣れるには少し時間が必要。ただ、使用機であるCanonのEOS R5Mark2に備わるデジックアクセラレータの被写体追尾機能は優秀そのもの。おかげでシロウトでも少し慣れたらこんな動きの戦闘機でも撮影可能。

程なくして午前中の機動飛行は終了、もう少し早く来るべきだった。

派手な戦闘機による機動飛行の後、UH60ヘリによる救難活動のデモが実施された。UH60はおそらく隣の小牧基地から飛んできたものと思われる。


災害救助で活躍する自衛隊の活動もこうした普段からの訓練によるものであり、有り難さを忘れてはいけないことを改めて感じた。
次の予定まで少し時間があったのでザックリと展示の様子を見回ってみた。




そうこうする内に、F15Jのエンジンに火が入り、滑走路へと進んできた。館内アナウンスでこの後実施予定の異機種大編隊飛行に向けて天候調査をする模様。

地上にいる限り、上空は晴れではないが、低い雲はなくほぼ無風だった。航空無線で様子を聞いていたら、地上から調査機への確認された感じでは上空ではあまり天候は芳しくないとの事、それを受けて地上からの指示で異機種編隊飛行は中止するとの決定が下された。 単純に残念ではあったが、少しでもリスクがあれば回避するのが鉄則であり当然のことだろう。少なくとも今年、近くの犬山周辺で小牧基地から飛び立ったT4練習機が謎の墜落事故を起こしており、通常以上の神経を使っていたとも考えられる。



このように機体を取り巻くベイパーを“ベイパーコーン“と呼ぶらしい。滅多にみられるものではなく、撮影できたことは幸運だった。

実際この機動飛行は飛行機の性能試験をするべく様々なパターンと姿勢で飛行して性能を確認するためのもの。 これは他の基地ではあまりみられず、テストパイロットがいる岐阜基地ならではかもしれない。
次に離陸したのがC-2輸送機。 米軍のグローブマスターに似ているが、こちらは国産の双発機。 地元の工場である川崎重工製。





結局のところ、異機種による編隊飛行は中止されたが時間差で個々の機体が離陸し僅かながら見せ場を作ってくれた後、それぞれ地上に降りたところで航空祭演目終了となった。

初めての航空祭だったが、自分としては満足できたと思う。中には中止された項目もあり不満だった人も多かったかも知れない。 ただ、このような行事を提供してくれた自衛隊と関連の会社、団体においては大変ご苦労をされている事を決して忘れてはいけないし、また来年も開催されることを切に期待し帰路についた。
